Nスペ『食の起源』がちょっと話題?

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週刊誌が記事を載せた事でネット内でちょっと話題になってるようです。

私は普段テレビを全く見ないので記事の内容しか読んでいませんが、内容をまとめると、糖質の摂取量が標準的な人(総カロリーの60%が糖質)と、とくに少ない人(総カロリーの35%が糖質)を比べると、後者の死亡率が1.3倍以上になると言った内容のようです。

この話、今更感があるのは私だけなのかな?

そもそもこの記事のもとになって研究結果は2013年に発表されたものだと思いますが、そもそも研究の条件が「糖質の量」だけなので、その他の栄養の摂取内容が分かりません。

糖質だけを制限するなら、ぶっちゃけ鶏ムネ肉だけと水を1日10kg食べ続けても「糖質」の摂取量はほぼ0です。

その場合だと1日の摂取栄養素がタンパク質と脂質が大幅に過剰になり食物繊維が全く足りなくなり、健康に害を及ぼす…というか激太りします。

1日の糖質を20g以下に抑えるのなら、糖質の摂取はほぼ野菜のみにするのであれば、おのずと摂取カロリーも抑えられ、野菜によるミネラル類や食物繊維の補給も行われ、主食になるであろう肉類によりビタミンやたんぱく質も程よく摂取できるはずです。

忘れていけないのは世の中に存在する研究はすべてに国や企業などのスポンサーが付いていて、その求められた結果になるように研究が行われているという事です。

これが工業技術方面なら問題はないのですが、宗教や健康・美容になると厄介です。

工業技術の場合は同じ工程・同じ条件であれば同じものができますが、宗教や健康などは人によって前提条件が違う(遺伝子情報が全員違う)のでその人に合わせる必要があります。

なので糖尿病のガイドライン治療のように、意味のない治療行為が平然と行われる結果になっていたりします。

それと同じように「糖質制限」も言葉の一人歩きにより、ひどいサイトになると「糖質以外は食べ放題」とかコピペ記事を書いている所が山ほどあります。

本来の糖質制限は、現代人が過剰摂取になっている糖質を適正レベルまで抑えるのが目的です。過剰な抑制が体に良いわけがありませんよね…

元々3大栄養素も2つである「タンパク質」と「糖質」はシーソーの両端に乗っている関係です。

最近あまり話題に上らなくなった(たぶん経営拡大方針が裏目で大変なのでしょうが…)某企業が糖質制限と筋トレを同時に行うのも、糖質制限を行って必要なカロリーを摂取するとタンパク質が過剰摂取になるので、それを筋トレを行う事でタンパク質を消費すると考えるのが一般的です。

逆に言えば、筋トレをせずに糖質制限のみを行ってる方は、常にタンパク質の過剰摂取状態になっていて、継続日数が長くなれば当然腎臓に負担がかかりっぱなしになります。

その状態が続けば尿たんぱくが検出されるようになりますし、腎臓が弱ってくれば腎臓病の定義にも接触します。

あくまでバランスが良い栄養摂取がベースにあっての糖質制限であれば、例え1日の糖質摂取が20g程度でも死亡率が上がるのかどうかはかなり疑問な気がします。

私は3+1の栄養素を考えて糖質制限を行っています。

私の糖質制限ルール

1.糖質について
  ・1日の糖質摂取量の目安は70g以下
  ・1回の摂取量の目安は20g程度
2.たんぱく質について
  ・1日のたんぱく質摂取量の目安は80g以下
3.脂質について
  ・1日の摂取量の目安は設定しない
  ・基準よりも多くなった場合は翌日に調整する
4.カロリーについて
  ・1日に16時間以上の断食を行う
  ・最低でも1200kcal以上の摂取を行う

 この条件だと、自ずと野菜中心の食生活になります。

食物だけでは摂取カロリーが足りなくなるのでオリーブオイルなどの「油」の摂取も積極的になります。例えば、サラダならドレッシングよりもマヨネーズを使用したりするようになりました。

タンパク質と脂質の基準があるので、肉類の摂取量も上限ができます。

糖質の摂取量に余裕があるので、毎日チョコレートなどのお菓子を食べることができます。

私に合ったものを独自に調べて組んでるので、ストレスもあまり感じません。

週刊誌やTVを鵜呑みにすると、かえって悪い結果を生むことがあるので注意が必要です。